コロニアル【スレート屋根について】
1.スレート屋根とは
スレート屋根とは屋根材の名称になります。
スレート屋根の正式な名称は、「着色スレート瓦」と言い、メーカーによっては「カラーベスト」、「コロニアル屋根」などと言いますが、それらはスレート屋根の事だと思ってください。
スレートとは、粘板岩の事で、スレートを屋根材に加工したものをスレート屋根とい います。
2.スレート屋根の種類
スレート屋根は混合する素材によって種類が4つにわかれます。
2-1.天然スレート
粘板岩を加工して作られた屋根材ことです。 天然石でできているため、デザイン性が高いですが、非常に高額となります。 また、運搬、加工ともに大変な技術力を要することも高額理由一つです。 そのため、日本でとんど普及していません。
2-2.石綿スレート
セメントと石綿(アスベスト)を混合させて作られた屋根材ことです。 天然スレート屋根を真似して人工的に造り上げたもです。 ご存じ通り、アスベスト人体健康被害に繋がるとことから、2006 年に法令で 製造、使用等が禁止となりました。
そため、現在で使用されていません。
2-3.無石綿スレート
石綿スレートに代わって出てきた屋根材です。 石綿代わりにパルプやビニロンを混ぜ合わせています。
2-4.セメント系スレート
セメントを主材料とした屋根材です。 コロニアル、カラーベストと呼れている屋根材セメント系スレート種類になりま す。
2-5.化粧スレート
化粧スレートと石綿が使用されていないスレート屋根材全般事を指します。 現在使われているスレート屋根材種類総称といったところでしょうか。 そため、無石綿スレートや、セメント系スレート、コロニアル、カラーベストも全て含 まれます。
3.スレート屋根の特徴
1. 価格が安く経済的
2. 耐久年数が 40年程と非常に丈夫で⻑持ち
3. 耐食性が高く、腐食しにくい。
4. 軽量にできているため、耐震性が高い。
5. 耐火性・耐熱性が高く、燃えにくい。
6. デザインが豊富で和風や洋風問わずどの建物にもマッチし、カラーバリエーションが豊 富。
4.スレート屋根のデメリット
耐久年数が高いが特徴スレート屋根ですが、耐久性を保つ為に定期的なメン テナンスが必要になります。 メンテナンス方法、塗装や葺き替えが一般的でしょう。
5.劣化のサイン
5-1.屋根板金の色あせ、錆び
屋根板金、ストレート系屋根屋根面と面が合わさる接合部分を止めてい る金属部分ことを指します。 屋根面と同様に塗装されているで、時間と共に色あせてきます。 色あせが出てくると、塗膜が劣化している証拠なで、屋根保護機能が弱まり、そ こから錆びが出てきます。 錆をそままにしておくと穴があいたり、どんどん錆が広がっていったりして雨漏り 原因となります。
5-2.屋根板金の浮き、はがれ、釘浮き
屋根板金くぎで固定されています。釘が浮いてくると安定が悪くなり、板金が浮 いたり、剥がれたりしてしまいます。 そ隙間から雨水が浸入してくるで、雨漏りに繋がっていってしまうです。 また、悪天候時に板金部分が落下してきたり、飛んで行ってしまったりすることがあ るで大変危険です。
ご近所へも迷惑をかける可能性があります。
5-3.スレート屋根材の割れ、ひび
何か硬い物が当ったり、屋根上に設置しているアンテナ等が倒れてしまってヒビが 入ってしまう事があります。 ヒビだけでなく、ひどい場合割れてしまう事もあるでしょう。 また、屋根板金不具合からヒビ、割れを引き起こすことも十分考えられます。 屋根に傷がつくと下地に直接雨水があたるようになり、やり雨漏り原因となってし まうです。
5-4.スレート屋根材の色あせの苔、藻、カビ
塗装してからある程度経っている屋根、苔や藻、カビが発生している確率が高いで す。 苔や藻水分を含みやすいですし、また水分が苔や藻増殖に繋がるでとても悪 循環で、屋根が常に湿っている状態になってしまいます。 また、水分が固まったり溶けたりを繰り返すと割れに繋がる可能性があります。 また、美観が失われるという点も大きいでしょう。 苔、藻、カビ主に日光が当たりづらい北側屋根に多く発生します。
5-5.スレート屋根の色あせ
板金色あせと同様、屋根面色あせ経年劣化が原因でしょう。 塗膜劣化が進行しているという事なで、こちらも同様に雨漏り原因になります。
【メンテナンスチェック表】
6.メンテナンス方法
6-1.屋根板金交換工事
【工程 1】古い板金を剥がす 板金下地貫板劣化がひどい場合こちらも交換になります。 貫板を固定していた釘穴そままにしておくと雨漏り原因となるで、コーキ ング処理を施します。
【工程 2】下地貫板を設置する 新しい貫板を設置します。貫板防腐処理を施してある木材、プラスチック樹脂材な どが使われます。
【工程 3】新しい板金を設置する
新しい板金を設置したら完了です。 注意点、棟板金繋ぎ部分、隙間ができてしまうためコーキング処理が必要に なります。
詳しく・・・→【板金が気になったら?】
6-2.スレート屋根塗装
スレート屋根材表面み劣化場合、塗装をして保護機能を復活させます。
【工程 1】高圧洗浄と下地処理 まず、スレート屋根汚れを高圧洗浄機で洗浄していきます。 十分に乾燥期間を取った後、ケレン作業に入ります。
ケレンと、劣化した塗膜や、錆び、カビ、苔、藻など汚れを専用器具を使って削 り落としていく作業です。
塗料密着度を高めるためにとても重要な作業です。 こ処理を手抜きすると、塗膜剥離や塗料性能発揮が不十分となってしまうで す。
丁寧に時間をかけてしっかりと処理することが重要です。 塗料が付いて欲しくない箇所にマスキングテープを貼るなど対策も必要です。
【工程 2】修理、補修
スレート屋根屋根板金で固定されています。 板金釘浮きや、ゆるみがある場合、釘を打ち直したり、コーキングで穴埋めをす る作業が必要になります。
また、棟継ぎ目隙間もコーキングが必要です。
屋根面ヒビもコーキングで埋めていきます。
【工程 3】下塗り 下塗り塗料屋根面へ塗料吸い込みを抑え、上塗り塗料と密着性を高める役 割があります。
耐久性を高めるために重要な作業になります。
スレート屋根塗装をすると屋根材が重なっている部分が塗料でふさがってしまう場 合があります。 そうなると雨水が行き場がなくなり屋根材に染みこんでしまい、雨漏り原因に繋が ってしまいます。 そこで、塗料つまり部分に切り込みを入れていく縁切り作業が必要になるです。 また、タスペーサーという部品を重なり部分に差し込む方法があります。 こうすることで、切り込みを入れると同じ効果が得られます。
【工程 4】中塗り、上塗り
屋根塗装最低でも 3 回塗りが基本です。 中塗り、上塗りに使う塗料ですが、外壁塗料などに比べると耐久性が高いもが多い ため、必ず屋根専用塗料を使用して下さい。
6-3.カバー工法
経年劣化している屋根塗装で性能復活しません。再塗装しても無駄なです。 そ場合、カバー工法と次に説明する葺き替えどちらか工事方法を選択しま す。
まず、カバー工法説明です。
カバー工法と古くなった既存屋根を撤去せずに新しい屋根材を設置することで す。
工期が短く、廃材も少ないため、葺き替えよりコストを抑えることができます。
ですが、屋根材を増やすということなで、重量当然重くなり耐震性に影響が出ます。
【行程 1】板金、貫板撤去まず、棟板金と貫板を撤去します。
【行程 2】ルーフィング
既存屋根面に防水シートを敷いていきます。 既存屋根上に下地となる合板を張る場合があります。そ場合、その上に防水シートを敷きます。
【行程 3】役物取り付け
軒先やケラバに屋根部材を取り付けていきます。 屋根の形状によって様々ですが、どこも雨水を流すために重要な役割を果たしている 部分の工事です。
【工程 4】屋根材設置 新しい屋根材を設置していきます。
【工程 5】屋根固定 貫板、板金などで屋根を固定していきます。 板金と板金継ぎ目などにコーキング処理を行い終了です。
6-3.葺き替え工事
既存古くなった屋根材を撤去して新しい屋根材を設置します。 ルーフィングや、野地板なども劣化状況によって新しいものに変えます。 工期も長く、廃材も多く出るためコスト高くなります。
【行程 1】既存屋根撤去 古い既存屋根材を撤去します。 野地板、ルーフィングも状況によって一緒に撤去します。
【行程 2】新しい屋根材設置 野地板やルーフィングが交換場合まずそれらを設置し、そ上から新しい屋根 材を設置します。
7.メンテナンス期間の目安
8.アスベストについて
2000年以前に販売されたスレート屋根材アスベストが混入されたももあります。 そこで一番気になるが健康被害だと思います。
石綿スレート屋根セメントなどと形成されているで通常使用で特に影響ない と言われています。
注意をしなけれならない、葺き替え工事を行う際です。 屋根材を剥がす時に影響を受ける可能性があります。
築年数
メンテナンス内容
〜10 年
基本的に必要なし。
10〜20年
目に見える症状が無くても塗り替えが必要。
この段階で塗装をしないと耐久性が落ち劣化が早まる。
20〜30 年
2 回目の塗装が必要。劣化状況によっては補修が必要な場合もある。
30〜40 年
まだ雨漏りが発生していなけば再塗装。 ただこの築年数だと屋根は必ず劣化しているため塗り替え以外の方法も検討した い。
また、解体や撤去法律に基づき、非飛散性石綿含有建材として解体、廃棄物処 理を行う決まりです。 普通産業廃棄物処理と違い特別処理となるため、費用が割高になります。
9.まとめ
スレート屋根人気屋根材です。 現在で、アスベスト使用されていないし選択メリット十分あると思います。
ですが、定期的なメンテナンスが必須となります。 また、すでにスレート屋根を設置していてこれからメンテナンスをする場合、製造年によってアスベストも考慮しなけれなりません。